切り倒したばかりの樹木には、触れればぐっしょりと手が濡れるほどの多量の水分が含まれています。
必要以上の水分が含まれた木は、そのままでは膨張や収縮が起こってしまい、 木材として利用することはできません。
そのため、乾燥処理を施して水分量を安定させ、木材として利用できる状態にする必要が出てきます。
吉田製材の人工乾燥
当社では、天然乾燥と人工乾燥を併用していますが、天然乾燥だけでは完全に乾燥しないため、 人工乾燥機に入れて乾燥させます。
人工乾燥機では、温度や湿度を人工的に調整しながら乾燥を行います。
温度を上げることで木材内部の水分が移動しやすくなり、材の外部から内部まで均等に乾燥できるため、寸法安定性が高くなります。
木質バイオマスを利用したエコな人工乾燥
当社では、乾燥のために木質バイオマスを使用しています。
以前は化石燃料を燃やして乾燥を行っていましたが、環境に配慮し、木片などを燃やして発生する熱を利用して乾燥させます。
環境にもやさしいサイクルを作り、地球環境保全に努めています。
【木質バイオマスの流れ】
①製材加工で発生する木屑を粉砕し、均一の大きさにします。
②燃料を制御し、ボイラーに自動供給します。
③粉砕した木材を燃やし、水を蒸気に変えます。
この時に煙が発生しますが、有害物質を含む黒い煙ではなく、クリーンな白い煙であるため、環境に負荷を与えません。
④ここで発生した熱を利用し、化石燃料を使わずに乾燥機で木材を乾燥させます。
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