たまたま近くを通りかかった当社専務が、会場で打合せ中の第１班の学生さんたちに
声をかけさせていただいたことから始まった今回のお話。
材料の手配に困っているならと、当社で材料を用意させていただくことになりました。

その後何度か電話やメールでの打合せを重ねた後、当社工場まで来ていただいて実際の木材や
製材加工の様子を見た上で、数量や寸法の打合せをすることに。
持ってきてくださった図面や模型を見ながら、樹種や寸法について擦り合わせをしていきました。
実際の木材の長さや重さを確認していただくと、イメージしていたよりも
長さや重量があることに驚かれ、寸法の見直しのご参考になったよう。
数量・寸法の見直しも含めて、最終的な結果を改めてご連絡いただくことになり、
この日の打合せは終了です。

その後、最終的な数量・寸法をご連絡いただいて、当社での製材が済んだ後は、
休日の弊社工場内で材料の確認と仮組みを。
他社さんがご提供くださった材と合わせて、予定通りに組み上がるか試していきました。
角度も調整しながら、微妙な匙加減の求められる作業が続きます。

迎えた２０２０年９月２０日当日。
材料の手配を当社がお手伝いさせていただいた第１班の皆さんと作品の様子は…？

第１班の皆さんが作られたフォリー「浄」は見事に組み上がり、なんと最優秀賞まで受賞!
試行錯誤を重ね、頑張ってこられた結果が認められた瞬間でした。

材料面で協力させていただき、模型の段階からフォリーを拝見していた当社といたしましても、
喜びもひとしおです。
東大寺という奈良を象徴する場所で開催されたワークショップに、材料という形で
少しでも参加させていただけたことを大変うれしく思っております。

第１班の皆さん、ワークショップ運営に携わられた方々には、本当にお疲れ様でした。
来年2021年のワークショップは明治神宮開催ということで、奈良からは少し距離がありますが、
当社の材料にご興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問合せください。
これからも日本の木材が様々な建築場面で活かされるよう、微力ながら当社も努力してまいります。