JAS認証材の手配について
当社では、構造用製材・造作用製材のJAS認証材を手配させていただくことが可能です。
一般的な寸法の柱であれば、数日で納品させていただける場合もあります。
また、特注品、造作材等のJAS認証材も承ります(別途格付検査代が発生いたします)。
自社工場内で製材から乾燥まで一貫して行う当社ならではの柔軟さで対応させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。
JASとは
JASとは、食品・農林水産品やこれらの取扱い等の方法などについて国が制定した規格(日本農林規格)を指します。
この規格に適合した製品は、JASマークと呼ばれる規格証票を付けて出荷・販売することが認められています。
木材にもこのJAS制度は適用されており、以下のように分類されています。
木質建材のJASの分類(11品目)
JASを取得可能な木質建材として、以下の11品目が設定されています。
・製材
・枠組壁工法構造用製材及び枠組壁工法構造用たて継ぎ材
・集成材
・直交集成板
・単板積層材
・構造用パネル
・合板
・フローリング
・素材
・接着重ね材
・接着合わせ材
吉田製材株式会社では、上記のうち「製材」品目の中から、グリーン材と人工乾燥材の「目視等級構造用製材」「造作用製材」を取得しています。
JAS「製材」内での分類(6分類)
また、品目「製材」は、その中で以下のように細かく区分されています。
・一般
・造作用製材
・目視等級区分構造用製材
・機械等級区分構造用製材
・下地用製材
・広葉樹製材
JAS「製材」内の各分類についての説明
構造用製材
構造用製材とは、建築物の構造耐力上主要な部分に使用する針葉樹の製材を指します。
土台、火打土台、大引、根太、床束、通し柱、管柱、胴差、梁、桁、筋交い、小屋東、母屋、棟木、垂木 等。
「目視等級区分構造用製材」と「機械等級区分構造用製材」の2つがあります。
①目視等級区分構造用製材
構造用製材のうち、節、丸身等の材の欠点を目視により測定し、等級区分するもの。
使用する部分により、「甲種構造材」「乙種構造材」に分けられています。
★甲種構造材★
主として高い曲げ性能を必要とする部分に使用するもの。土台、大引、根太、梁、桁、筋交い 等。
甲種Ⅰ:木口の短辺(厚さ)が36mm未満。及び木口の短辺が36mm以上、かつ、木口の長辺が90mm未満。
甲種Ⅱ:木口の短辺が36mm以上で、かつ木口の長辺が90mm以上のもの。
★乙種構造材★
主として圧縮性能を必要とする部分に使用するもの。通し柱、管柱、床束、小屋東 等。
②機械等級区分構造用製材
機械によりヤング係数を測定し、等級区分するもの。
材面の品質は、目視等級区分の乙種構造用の3級の基準を満たすもの。
造作用製材
敷居、鴨居、壁その他の建築物の造作に使用する針葉樹製材のもの。
下地用製材
建築物の屋根、床、壁等の下地に使用する針葉樹製材のもの。
広葉樹製材
製材のうち、広葉樹を材料とするもの。
JASの品質基準について
日本農林規格の基準では、以下のような品質基準が設けられています。
・材面の品質(節、丸み、貫通割れ、目まわり、繊維走行、腐朽、曲がり 等
・インサイジング
・保存処理
・含水率 及び 寸法
お知らせ
①当社が取得しているJAS認証について
当社では、品目「製材」の中から、グリーン材と人工乾燥材の「目視等級構造用製材」「造作用製材」を取得しています。
◆JAS:認定番号:JLIRA-B・48・16
【目視等級構造用製材、造作用製材】
人工乾燥処理構造用製材
人工乾燥処理造作用製材
◆JAS:認定番号:JLIRA-B・48・19
【目視等級構造用製材、造作用製材】
構造用製材
造作用製材
JAS構造材実証支援事業(https://www.jas-kouzouzai.jp/)においてご利用可能な構造材もご用意させていただきます。
※ただし、目視等級区分構造材のため、支援事業において単独ではご使用いただけません。機械等級区分構造材を別途ご用意ください。
②公共物件・商業施設等の他の認証材、特殊加工木材のご紹介
JAS材以外にも、公共物件・商業施設等のおすすめの他の認証材・加工木材等もご用意しております。
●SGEC材:
「国際基準に準じた持続可能な森林経営による国産材の生産・流通を証明する」認証制度であるSGEC認証を取得しています。
産地が明確で違法性の無い木材であるということの証明でもあるため、東京オリンピック・パラリンピックの施設はもちろん、様々な大規模施設、公共建築物等でも安心してご使用いただくことが可能です。
…認証番号:SGSJP-W130
●不燃木材:
一般的な火災の際に熱が加えられた時、他の材料に比べて発火が遅い建築材料のことです。
発火までのスピードが遅く、かつ有害な煙やガスを発生させないことで、火災時に安全に避難する時間をつくります。
●防虫・防腐木材:
国産材に木材保存剤の加圧注入処理を施し、耐久性・安全性が高く、寸法変化を抑制した木材に仕上げています。
構造材によく使用される集成材と耐久性を比べても、劣ることはありません。
「木は腐るもの、シロアリの被害にあうもの」というこれまでのイメージを覆し、木材の長所はそのままに、より強い耐久性を与えています。
●パワフルフローリング:
杉全体を長時間圧縮して強度を高めた杉単板を使用した、複合フローリングです。
奈良県産の杉を圧縮硬化技術で60%圧縮して単板にすることで、やわらかく傷つきやすいという杉の欠点を解消しました。
台板は、強度に定評のある奈良県産の桧を使用。学校や公共施設でも広くご利用いただける強度を持った、傷のつきにくい製品です。
お問い合わせ
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