「体にやさしい・安心安全」ということから、今再び注目を集めている自然木。
しかし実際、木が持つ健康効果が数値や実験で証明されたことはあったでしょうか。
そこで奈良県では、木の健康効果を探るため、奈良県内で育成された桧と杉を材料に、いくつかの試験を行いました。
その結果、奈良の木は私たちの健康な暮らしに役立つ作用を持っていることがわかりました。
その作用自体で病気を治すことはできませんが、毎日のちょっとした病気の予防や健康な暮らしのサポートに、奈良の木がきっとお役に立つはずです。
試験によって明らかになった、奈良の木の健康効果
試験1. ~大腸菌が増えにくい~ 大腸菌の増殖抑制
寒天培地に大腸菌を吹き付け、生育状況を2日間観察したところ、大腸菌の増殖抑制には、奈良の杉精油が最も効果が高いという結果が出ました。
また、別途実験を行った黄色ブドウ球菌については、いずれの精油でも1%添加で増殖阻止という結果になっています。
奈良の杉材や桧材は、雑菌の増殖を抑えるので、まな板や食器にも向いているといえるでしょう。
試験2. ~カビが育ちにくい~ カビの生育抑制
寒天培地の中央にカビを植え付けて、生育状況を7日間観察。
奈良の杉精油の添加で、カビ(クロコウジカビとアオカビ)の生育を完全に阻止。他県の杉精油ではカビが生育しました。
奈良の杉材や桧材はカビが生育しにくく清潔なので、床材や壁材に適しています。
試験3. ~ダニを寄せつけにくい~ ダニの忌避
侵入したダニ(ヤケヒョウヒダニ)の数を測定。
奈良の杉精油と桧精油は、他県の精油よりもダニの忌避効果が高いという結果が出ました。
奈良の杉材や桧材に侵入したダニは、カーペットの1/2~2/3。
床材をカーペットから奈良の杉材や桧材に替えることで、喘息やアトピーなどのダニによるアレルギー疾患を軽減できる可能性があります。
試験4. ~ウイルスの活動を弱らせる~ ウイルスの不活化
インフルエンザウイルスA型と、木粉または鉄粉やポリプロピレンの粉を接触させた後、ウイルスの感染力を測定しました。
結果、奈良の桧材と他県の桧は、ウイルスの感染力を著しく低下させました。
奈良の杉材や桧材を、壁材や手すりなどの人の手に触れるところに使用すると、インフルエンザの感染拡大を抑制できる可能性があります。
試験5. ~紫外線やブルーライトを吸収~ 紫外線の軽減
板材に光をあてて反射量を測定。
奈良の杉材、桧材と他県の杉材、桧材は、いずれも白内障や加齢黄斑変性の原因とされる紫外線をほとんど完全に除去。
目の疲れや睡眠障害を引き起こすブルーライトを軽減させました。
室内の壁や床に、奈良の杉材や桧材を使うと、目に優しい部屋になることがわかりました。
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