吉野桧の特徴の一つは、節がなく、木目が詰まっていて真っすぐであること。
これは、吉野桧が育つ森が天然林でなく、人の手によってつくられた人工林であることと関係があります。 吉野で木を育てる吉野林業では、一定面積に間隔を開けず苗を植える「密植」という方法で、桧や杉を育てていきます。
木と木の間が狭いため、木はいっきに大きくなることができず、ゆっくりとしか育つことができません。 人の手で敢えて成長を遅らせることで、年輪が細かく、根本から先端まで太さも均等な真っすぐな木を育てることができるのです。

また、節のもととなる枝を切り落とす「枝打ち」を行うことも、吉野林業の特徴です。
節は見た目の美しさを損なうだけでなく、材そのものの強度にも影響を与えます。
吉野林業では、間伐や枝打ちを行いながら、数十年から100年、200年以上の時間をかけ、１本１本の木を大切に育ててきました。
そのため吉野では、見た目が美しいだけでなく強さも併せ持った、節のない緻密な木目の桧・杉を今も日本中に送り出すことができています。

自然素材である木のフローリングや壁材などは、健康効果に優れていると昔から言われています。
しかし、その効果についての科学的検証はあまり行われてきませんでした。
そこで奈良県では、県内で生育した桧と杉を対象に、いくつかの実験を行いました。
その結果、奈良県産の桧・杉は、他県産に比べて「大腸菌の増殖抑制」「カビの生育抑制」「ダニの忌避」「ウイルスの不活化」「紫外線の軽減」において、他県産より高い効果を持つことが証明されました。
（実験内容や詳細の結果など、詳しくはこちらのページをご覧ください）

何十年という長い時間を過ごす場所だからこそ、より安全で、より健康に良い素材を。
奈良県生まれの吉野桧が、健康な暮らしをサポートします。